インビザラインを始めた初日、自費で入れた詰め物が取れました。
最初は、そこまで焦っていませんでした。
保証期間中だったからです。
「入れてもらった歯科医院に連絡して、診てもらえばいい」
そう思っていました。
実際に連絡して診てもらったときに言われたのが、
「インビザライン中はいじれない」
私は矯正を始めるまでに、いろんな歯科医院へ行っています。
治療計画を聞いた。
費用を比較した。
ライトなプランとの違いも確認した。
子どもの頃に欠けた前歯を、矯正後どうするのかも聞きました。
かなり考えて医院を選んだつもりでした。
それでも、
「矯正中に詰め物が取れたり、ほかの歯の治療が必要になったらどうするの?」
とは一度も聞きませんでした。
知らなかったから、質問すら思いつかなかったんです。
実際にインビザラインを始めた今なら、医院を決める前に確認することが6つあります。
この記事では、私自身の経験をもとに紹介します。
※矯正中の一般歯科治療や他院での対応は、医院や治療内容によって異なります。この記事では私自身のケースを書いています。
インビザライン中に詰め物が取れたらどうする?

結論からいうと、私の場合は、
矯正期間中は仮歯で対応し、矯正後に治療することになりました。
インビザライン中に詰め物が取れた場合の対応は、歯の状態や矯正計画、医院によって異なります。
そのため、まずは矯正を担当している歯科医院へ相談することが大切です。
私が想定していなかったのは、その前でした。
保証期間中だから、元の歯科医院で直せると思っていた
私は矯正だけ歯科医院を分けていました。
そのため矯正を始めても、
矯正は矯正をお願いした医院。
詰め物や敵検診は今までの医院。
必要になったら、それぞれで診てもらえばいいと思っていました。
取れた詰め物も自費で入れたもので、まだ保証期間中でした。
そこで、入れてもらった医院へ連絡して診てもらいました。
そこで言われたのが、
「インビザライン中はいじれない」
ここで初めて、
「矯正を始めたら、今までと同じように歯科医院を使い分けられるとは限らないんだ」と知りました。
さらに「詰め物が取れました」と伝えるだけでは足りなかった
その後、矯正をしている医院にも詰め物が取れたことを伝えました。
私の場合は、矯正期間中は仮歯で対応することになりました。
そこで定期診察のときに、
「詰め物が取れています」と伝えました。
私は、それで次の診察時に対応してもらえると思っていました。
実際には、その日は仮歯を作るための時間まで確保されておらず、処置は次回になりました。
その間2ヶ月・・・
ここでまたひとつ学びました。
「取れました」と報告することと、「次回それを処置してほしい」と伝えることは別。
次の予約を取る際に、
「取れたところも直してほしい」と伝えて、
処置するための時間まで確保してもらう必要がありました。
患者側は「先生に伝えてあるから大丈夫」と思いがちです。
診察と処置では必要な時間が違う。
これも、実際に経験するまで分かりませんでした。
インビザラインの医院選びで確認したい6つのこと

今からもう一度医院を選ぶなら、私は次の6つを確認します。
1.私の場合、どこまで治す計画なのか
「インビザラインができますか?」だけではなく、
自分の歯を、どこまで、どのように治す計画なのか。
ここまで聞きます。
私の場合、見た目だけではなく噛み合わせの深さも気になっていました。
同じインビザラインでも、自分が目指したいところによって治療計画は変わります。
2.予定通りに歯が動かなかったらどうなるのか
予定通りにいかなかったとき、どこまで契約に含まれているのか。
追加対応が必要になった場合、さらに費用が発生するのか。
ここも確認しておきたいところです。
私の場合、安く始めても、もう一度治療することになれば追加はできないため
結果的に費用が2倍かかることになると説明がありました。
それなら、
最初から自分が納得できるところまで治療できる方を選びたい。
そう考えました。
安いプランが悪いという話ではありません。
大切なのは、金額だけではなく、その金額に何が含まれているのかを知って選ぶことだと思います。
4.矯正後、治療済みの歯や欠けている歯をどうするのか
私は子どもの頃に前歯が欠けてしまっています。
そのため医院を回ったとき、
「矯正が終わったあと、この前歯をどうするのか」も聞きました。
削って被せるのか。
今ある歯を活かすのか。
矯正する以上、見た目もきれいにしたいと思っています。
一方で、すべてを差し歯にしたいわけではありません。
相談した医院の中には、私には審美性を優先するために歯を削ることを前提として治療が進んでいくように感じたところもありました。
私はそこを選びませんでした。
どちらが正しいという話ではありません。
「自分が大切にしたいこと」と「先生の治療に対する考え方」が合っているか。
私にとっては重要な判断材料でした
5.矯正中に詰め物が取れたり、虫歯など別の治療が必要になったらどうするのか
これは、私が聞いておけばよかったことです。
矯正中に詰め物が取れたら誰が診るのか。
今まで通っていた歯科医院にも通えるのか。
矯正をしている医院で対応するのか。
治療が必要になった場合、矯正計画には影響するのか。
私の場合は、まさか矯正初日に詰め物が取れるとは思っていませんでしたが案外あるそうです。
知らないことは、質問できません。
だからこそ、今なら契約前に確認します。
6.「いくら?」だけではなく「どう支払える?」まで聞く
私が矯正で一番迷ったのは費用です。
長い間、
「見た目で気になっていたが100万かけて治すほどかな」
と思っていました。
今の医院を選ぶ決め手のひとつになったのが、支払い方法でした。
医院側から提示してもらったのが、
半分を先に支払えば、残りはデンタルローンを組まずに分割できるという方法でした。
これは私にとって大きかったです。
治療内容を変えて金額を下げるのではなく、
納得できる治療を選びながら、支払い方を調整できたから。
医院を比較していると「総額」に目が向きます。
実際に決断するときには、
「どう支払えるのか」
も大きな判断材料になりました。
支払い方法は医院によって異なるため、確認しておくと安心です。
私が探していたのは「一番安い歯科医院」ではなかった

いろんな医院を回って振り返ると、私自身も意外でした。
費用は気になる。
できるだけ抑えたい。
見た目もきれいにしたい。
その一方で、
今ある自分の歯はできるだけ活かしたい。
噛み合わせまで考えて治療したい。
予定通りに進まなかった場合も知っておきたい。
長く通うからこそ、何か起きたときにも相談したい。
結局、私が探していたのは、
「一番安い歯科医院」ではなく、「自分が大切にしたいことと治療方針が合う歯科医院」
だったのだと思います。
料金表だけでは分かりませんでした。
診療メニューを見ただけでも分かりませんでした。
実際に先生の話を聞いたことで、初めて分かった違いがたくさんありました。
患者は「知らないこと」を質問できない
今回の経験で一番感じたのが、これです。
私は何も調べずにインビザラインを始めたわけではありません。
いろんな医院へ行きました。
治療計画も聞きました。
プランも比較しました。
費用も考えました。
欠けている前歯についても質問しました。
それでも、
「矯正中に詰め物が取れたらどうする?」
とは聞きませんでした。
知らなかったからです。
これは矯正だけではない気がしています。
私は子どもたちを小さい頃から予防目的で歯科医院へ連れて行っています。
今では、
「虫歯になったら歯医者へ行く」
だけではなく、
「何も起きていないときから診てもらう」
ことに時間とお金を使う意味を感じています。
最初からその価値を知っていたわけではありません。
知ったから、選択肢になりました。
患者は専門家ではありません。
先生にとっては当たり前のことが、患者にとっては「その医院を選ぶ理由」になることがあります。
医院が伝えたいことと、患者が知りたいことは同じですか?
今回、患者としていろんな歯科医院を比較して、もうひとつ気づいたことがあります。
患者が知りたいのは、
「インビザライン対応」
「予防歯科」
「審美歯科」
といった診療メニューだけではありません。
私自身が医院を選ぶときに知りたかったのは、その先でした。
私の場合はどうなる?
予定通りいかなかったら?
今ある歯はどうする?
長く通っている間に何かあったら?
こうした質問への答えから、その医院が治療をどう考えているのかが少しずつ見えてきました。
そして、それが私にとっての「ここを選ぶ理由」になりました。
先生の「当たり前」を、患者の「選ぶ理由」に
私は歯科医師ではありません。
治療の専門知識を先生方に教えることはできません。
その代わり、
患者として何が分からなかったのか。
何を知ったことで決断できたのか。
何が医院を選ぶ理由になったのか。
これは自分の経験として伝えられます。
WEBの仕事をしている今、私が気になるのは、
先生が大切にしていることと、患者に伝わっていることは、本当に同じなのか。
ということです。
予防を大切にしている。
できるだけ自分の歯を活かすことを考えている。
治療後も長く患者さんの歯を診ていきたい。
そうした先生にとっての「当たり前」が、患者にとっては医院を選ぶ理由になることがあります。
知らなければ、選べません。
だから私は、先生の当たり前を、患者が理解できる「選ぶ理由」に変えていきたいと思っています。
【歯科医院の院長先生へ】
もし、
「予防を大切にしているのに、患者さんに違いが伝わっているか分からない」
「口コミはあるけれど、自分たちが大切にしていることまで伝わっているのかな」
「ホームページでは診療内容を説明している。それが患者さんの知りたいことになっているだろうか」
と感じることがあれば、一度患者からどう見えているのかを確認してみるのもひとつです。
私はGoogleマップやホームページを患者目線で見ながら、
「医院が伝えたいこと」と「患者に伝わっていること」のズレ
を整理しています。
売り込むためではなく、まずは今どう見えているのかを知るところから。
「うちの医院、患者からどう見える?」
そんなご相談からでも大丈夫です。
